将来の目標がないことに気付くあおい。
一方武蔵野アニメーションではまたトラブルが・・・。
『SHIROBAKO』第4話「私ゃ失敗こいちまってさ」のレビューです。
第3話ではみんなのチームワークで乗り切った武蔵野アニメーションですが、今回はそのチームワークに問題が・・・
電車の中でセリフの練習をしている坂木しずか。あおいの高校の同級生の子ですね。声優となったようです。しかし、電車の中でセリフの練習とか、ちょっと迷惑なような…。
SHIROBAKO, 私ゃ失敗こいちまってさ
オーデション会場にくるしずか。待合室では、数人の参加者がいます。中には超売れっ子の声優も。
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そしてオーデション本番。緊張の中、セリフを言っていくしずか。出だし遅れたり、セリフを噛んだり、あまりいい出来とは言えず、帰り道目には涙が浮かんでいました。
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次の日、上山高校アニメーション同好会のメンバー5人で遊ぶことになっていました。まずは、全員でアニメ映画を鑑賞。その後、喫茶店で映画の感想を話し合いますが、アニメの制作、原画、3DCG、声優、が集まっているため、業界人ぽくディープな感想になっています(あと1人は、まだ大学生)。
SHIROBAKO,私ゃ失敗こいちまってさ
その後、井の頭公園に行ったり、町に買い物に行ったりして、最後に、しずかがバイトしている居酒屋で飲み会になり、仕事の悩みや近況について話します。しずかは、昨日のオーデションは失敗してしまった、と話し、他の4人は、しずかを励ましました。 先輩ですね。
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その時あおいに、太郎から電話が来ました。どうもトラぶっているようですが、あおいは、すぐに電話を切り、飲み直します。あおい以外は、将来の目標を話しますが、あおいは、具体的な目標を話すことができません。あおいは、みんなが羨ましくなりました。
解散後、また太郎から電話が来ます。あおいに助けを求めているようでしたが、またもすぐに切ってしまいました。
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次の日、あおいが出社すると、社内が殺伐としています。監督である木下は、期限までに絵コンテ(話の展開を絵で書いたもの)を書いておらず次の行程に進めないため、制作デスクの本田に絞られていました。
8話の作画監督の遠藤は、お前と話すことなどない、と8話の制作進行の太郎を怒鳴りつけていました。遠藤は、3D監督の下柳と揉めて立腹しており、太郎は遠藤を抑えようとしていました。遠藤はついに、「8話の作画監督を降りる」とまで言ってしまいました…。
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前半の、上山高校アニメーション同好会5人の会話は、社会に出たての人の会話と言う感じでいいですね。アニメーション製作という特殊な仕事に関わる4人でしたが、悩みや愚痴は、普通の会社員と変りません。
そして、場面変わって、武蔵野アニメーションは、またも危機を迎えています。大ピンチだった4話の制作をチームワークで乗り越えたあおい達でしたが、今度は、そのチームワークが崩壊しています。ここからの回復はかなり困難でしょう。個人(仕事のやり方、方針など)に対する不満は、仕事自体の不満と違ってなかなか解消しませんからね。誰かが大人にならない限り、前には進みません。
次回のサブタイ「人のせいにしているようなヤツは辞めちまえ!」…希望がまったく感じられません…。
[ライター:猪が鳴く頃に]