金第1書記をモチーフとしたコメディ映画「ザ・インタビュー」の
公開を中止することを決定
ソニー・ピクチャーズは金第1書記をモチーフとしたコメディ映画「ザ・インタビュー」の公開を中止することを決定した。
映画「インタビュー」は金正恩氏にインタビューすることになった、セス・ローゲンとジェームズ・フランコが演じる2人の記者がCIAに依頼されて暗殺を試みるという内容。
アメリカ国内で物議を醸していただけでなく、映画の
題材となっている北朝鮮は「金第1書記を殺害する内容を
映画にして広めようとするのは、北朝鮮の軍隊と人民の心
の柱を折ろうとする露骨なテロ行為であり、戦争行為だ」
と非難。
11月24日に「Guardians of Peace」を名乗るハッカーに
よる攻撃を受けて全システムがダウンするという事態が
発生。
未公開作品を含む映画数本が流出するという事態が起こり、
ソニーを恐怖のどん底に叩き落とした。同ハッカー集団は
さらに「クリスマスの贈り物を準備している」とする声明
を発表。
「この贈り物は、さらに大量のデータで、もっと面白いものになる。皆さんをもっと喜ばせ、ソニー・ピクチャーズを最悪の状態へと陥れるだろう」と述べていた。
今回の中止は、映画を公開する映画館から公開に対するテロ等を恐れ、ソニー・ピクチャーズに求めたものであるという。
■ハッカー集団は北朝鮮に絡んでいる。
北朝鮮は一連のソニーへのサイバー攻撃への関与を否定しつつ、「ソニーへのサイバー攻撃は正しい行為」と声明を発表している。
しかし、CNNテレビなど複数の米メディアは17日、米映画製作大手ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(Sony Pictures Entertainment)の社内情報が多数流出した大規模なサイバー攻撃について、北朝鮮の命令に従ったハッカー集団による犯行だったとの結論に米当局が至ったと報じた。
専門家らは、米中央情報局(CIA)が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記の暗殺を計画するという架空の筋立てを描いた同社製作のコメディー映画『The Interview(ザ・インタビュー)』に腹を立てた北朝鮮の支持者、または同社に不満を持つ職員の仕業である可能性を指摘していた。
元米国務省高官のジェームズ・ルイス(James Lewis)氏は首都ワシントン(Washington D.C.)で記者団に「確認できる特徴からみるに、最も疑われるのは北朝鮮だ」との見解を示している。
米連邦捜査局(FBI)を含む複数の政府機関の関係者は、この報道についてのコメントを拒否している。